日常のひとこま

イチョウの実 ードッキリの香りー

キンモクセイの心地よい香りに“ほっとしたのもつかの間”、ギンナンの強烈な臭気が追いかけてきます。銀杏の木を見上げると無数の【銀杏の実】、足下にも【銀杏の実】が落ちています。

銀杏の木には、雄の木と雌の木があり、実がなるのは雌の木だけ。銀杏全体が種子で、外側の柔らかい部分は種子の外種皮、それを取り除くと固い殻につつまれた銀杏の核が出てきます。銀杏として食べているのは、固い殻の核を割った中にある仁の部分です。銀杏の皮には「酪酸(人間の皮脂から発する汗臭い臭い)」「エナント酸(腐った臭いを放つ油のような液体)」と呼ばれる物質が含まれていて、これらが混ざり合うことで強烈な臭いになるのだそうです。また、銀杏の実を食べ過ぎると中毒症状を引き起こすこともあるそうです、注意!

実が落ち、葉が黄色に染まるころ冬がやってくるのですが、それはまだ先のこと。

もうしばらく、茶碗蒸しで秋を感じましょう。